本記事ではバークリバーナイフ の鋼材の種類とそれぞれの特性について書いてみたいと思います。
バークリバーのブレード鋼材といえば主に
[A2] [3V] [S45VN] [Elmax] [M4] [Cru-Wear] [CPM-154][CPM-MagnaCut]です
それぞれの特徴を見ていきましょう
Contents
A2鋼
まずはバークリバーといえばA2鋼ですね!
A2鋼の正式名称はA2 Tool Steelということで、工具鋼と呼ばれる炭素鋼です
鉄を削ったり、穴を開けたりする工具に使用される鋼材なので、適度な硬さと粘り強さを持ち合わせています
この鋼材の長所は硬すぎず、粘り強いので、刃こぼれをしにくく研ぎやすいところです^ ^
短所は炭素鋼なので錆びやすいとろですね。
日本の青紙や白紙ほどではありませんが水や、汗でぬれたまま一定時間放置すると黒っぽい錆びがういてきます
高級鋼材ですが、バークリバーナイフの中では安価な方なので、入門用としてはオススメです!
ただマメにお手入れするのが苦手な方は、他の鋼材を選ばれた方がいいかもしれません。
A2鋼モデルはこちら!
お次は3V鋼です!
CPM 3V鋼
3V鋼は粉末鋼と呼ばれる鋼材で、粉末冶金法によって製造される鋼材です
この鋼材の特徴は耐摩耗性と靱性と優耐食性に優れています。
非常にタフな鋼材で切れ味が鋭く刃もちも素晴らしい鋼材です。
以前はチップをしやすいといった評判もありましたが、熱処理の加減で硬度を調整し、改善されたようです
この鋼材の長所はとにかく刃もちが素晴らしく、長切れし、錆びにくいところです^ ^
短所は硬い鋼材なだけに刃を研ぐのが大変なところです。
刃身を薄くしたり、チップした場合の修復などがとても大変です。
根気よく研ぎができる方や、専門の研ぎ屋とお付合いがある方に向いています。
3V鋼モデルはこちら!
次はS45VN鋼です!
S45VN鋼
こちらの鋼材も3V鋼と同じく
アメリカのクルーシブル社が開発した高炭素粉末ステンレス鋼です
ステンレス鋼は炭素鋼よりやわらかいという意見を時々耳にしますが
この鋼材はA2鋼と比較しても圧倒的に硬い鋼材です
この鋼材の長所はステンレス鋼で防錆性に優れているので
メンテナンスにあまり気を使わなくてもいいところです
水場での使用やアウトドアのあらゆる場面でも安心して使用できます^ ^
短所は3V鋼と同じく硬い鋼材なので
刃こぼれなどのエッジトラブルなどの修復が大変なところです
S45VN鋼モデルはこちら!
次はElmax鋼です!
Elmax鋼
ボーラー・ウッデホルム社製の粉末治金鋼で、スーパーステンレス鋼とも呼ばれています。 優れた寸法安定性と紹介されています
耐摩耗性、対衝撃性、対腐食すべての点において最高のパフォーマンスを有する高級鋼材で、数多くのナイフメーカーのハイグレードモデルに採用されている鋼材です。
この鋼材の特徴はとにかく切れ味が鋭く
刃もちも素晴らしいところです
当店のお客様でもハンティングに使用されている方の多くが
この鋼材の素晴らしさを絶賛されております
短所はこちらも3V鋼やS45VN鋼と同じく非常に硬い鋼材なので
研ぎが大変なところだと思います.
ただ、バークリバーナイフでは近年はElmax鋼材のナイフは生産されていません。
メーカーの生産予定を見る限りでは、今後もしばらくは採用予定はないみたいです。
Elmax鋼モデルはこちら!
CPM Cru-Wear
Cru-Wearは2017年頃に人気モデルのブラボー1をはじめガニーやオーロラに採用された鋼材です。
採用当時は日本ではあまり人気がありませんでしたが、海外のアウトドア愛好家からは
絶大な支持を受け、現在では国内でも指示されるようになり、
近年ではオーロラやブラボー アルファ等、複数のモデルで採用されています。
Bark River社の説明によりますと、この鋼材は3V鋼とよく似た性質の鋼材で、
対衝撃性はと防錆性は3V鋼に劣りますが、耐靱性、耐摩耗性については
3V鋼以上と発表されている鋼材です。
Cru-Wearモデルはとても良質のエッジで出来ており、3Vよりも砥ぎやすい仕上がりになっています。
こちらの鋼材は3V鋼より硬く、粘り強いということなので、長所、
短所も3V銅と似たような所だと思います。
Cru-Wear鋼モデルはこちら!
CPM M4
M4は高速度鋼で、バークリバーでは切れ味の追及に特化したモデルに採用されています。
その切れ味は、まるで生地をカッティングしているようだとマイクスチュワート氏は表現しています。
また、刃持ちがとても素晴らしくメンテナンスが容易です。
ただ、バークリバー社ではこちらの鋼材を採用したナイフは近年は生産されていません。
メーカーの生産予定を見る限りでは、今後もしばらくは採用予定はないみたいです。
CPM 154
CPM-154は 1971年 にラブレス氏 によってカスタムナイフに採用されてから、多くのメーカーやユーザーから支持をうけた、154CMのを粉末鋼で再現された鋼材です。
バークリバー社では、以前はステンレス鋼材といえばS35VNがよく採用されていましたたが、最近ではCPM-154がよく使わています。
CPM Maguna-Cut
CPM MagnaCut(マグナカット)は2021年にアメリカのクルーブル社で製造された新鋼材のステンレス鋼です。
従来のステンレス鋼と比べ耐食性・靱性・硬度・研磨性に優れた鋼に仕上がっており、世界中のナイフメーカーが注目している鋼材です。
バークリバー社ではこちらのブッシュクラフト スカウトではじめて採用されましたが、オーロラスカンジやブラボー1 LT、フォックスリバー EXT-1、ミニガニー等のモデルに採用されています。
今後は高級ステンレス鋼材ではElmaxにとって代わる鋼材として採用されていくと思います。
CPM Maguna-Cutはこちら!
バークリバーナイフでは他にも採用されている鋼材はありますが
今回は近年で主に採用されている鋼材のみの紹介でした!!!
また機会があれば他社のナイフ鋼材についても書いてみたいと思います^ ^
「こんなことが不安…」
「ここが知りたい!」
など
気になることがございましたら
お気軽にご連絡くださいませ(^^)
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